ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

60歳から始める個人事業主~今は時代の過渡期なのかな?

禁煙シリーズはおおよそ書くことがなくなり、これからいつも書いております「60歳から始める個人事業主」シリーズを再開します。再度、よろしくお願いします。

これからは健康寿命が延び、悠々自適という隠居がなくなり、高齢者もまた「働き続ける時代」が到来し、働き続けるためには自身のスキルを活用する個人事業主が良いのではと提案しています。

ただし、闇雲に若いウチからの個人事業主になることには懐疑的でそれまでサラリーマンとして頑張り、そこで培ったスキルなどを活かしつつ、個人事業主として独立することが望ましいと常々、書いています。

テレワーク、在宅勤務、フリーアドレスなどなど働き方は続々と変化していますが、「働き方改革」の取材をしていますと、時代の節目であると実感しています。

これが10年も経てば、テレワークなどの働き方が当たり前になってくる時代を迎えていくでしょう。そして個人事業主という働き方もまた、同様です。

サラリーマンとして70歳まで働くとなれば、私はあえていいますが、「冗談がきついです」。年収が1/3になり、ボーナスも出ない、社会保険も怪しくなり、満員電車で乗るということがいかにばかばかしいか分かると思います。

私が何故、「60歳から始める個人事業主」を提案しているかと言えば、サラリーマンのメリットや旨味は60歳で失われるからです。それまではそのメリットを享受していくほうが良いでしょう。

今は、60歳後の働き方としては、再雇用が一般的ですが、これからは個人事業の時代だと強調しつつも、今の時代は過渡期なのです。

とはいえ、個人事業として「大商い」をするのはリスクが高すぎます。『終わった人』を読み終えたばかりで、60歳を超えて社長に担がれた主人公ですが、会社が倒産してしまいます。

この『終わった人』は優れた小説ですが、実はモデルがいるのではと思わせるほど人々がイキイキとして描かれています。

それはともかく、60歳以後の個人事業は、「大商い」よりも売り買いをしない「小商い」。「天下国家」よりも「個人や家庭のささやかな幸せ」を追求する方がいいでしょう。

実は大河ドラマの『西郷どん』を見ていて複雑な心境になったのですが、西郷隆盛明治維新を成功させつつも、西南戦争で悲劇的な最後を迎えるよりも、島で楽しく暮らした方がいい人生であったかも知れないと思いました。

実際、前例があり、関ヶ原の戦いで敗れた宇喜多秀家は、その後、八丈島に流されますが、誰よりも長命で84歳まで生き抜き悪くない人生を終えました。