ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

60歳から始める個人事業主~私がすんなりとフリーランスをすすめないワケ

個人事業の弱点を言えば、社会保険料の負担が大きいことです。私がサラリーマンを辞めた翌年の社会保険料、住民税その他の請求がガチに来たときに、国は容赦がないなとの感想を漏らしました。

フリーランスになるのもならないのも個人の自由ですが、その前に一度、ご自身で社会保険その他をいくら支払わなければならないかを計算した方がいいです。

これを計算すれば、結構なお金が取られることが分かるはずです。ですからフリーランスが甘くないというか、死角はどこにあるかといえばここの部分です。つまり、フリーランスは個人で社会保険料や税金を払う必要がありますので、この負担に耐えられるかどうかも計算する必要があるのです。

私は60歳からの個人事業主を薦めているのはこのためで、それまではサラリーマンとして頑張るのが一番コスパ的にいいと今でも思っています。

確かに自由は何事にも代えがたくサラリーマン時代よりもストレスは感じませんが、社会保険料その他の支払いは甘く見ない方がいいというのが私の実体験です。

実は私はこの計算をしたことがなかったため、これだけもっていかれることは想定していなかったというのがホンネです。

とはいえ、サラリーマンを辞めて後悔しているかと言えばそれはありません。いつかフリーランスになっていたでしょうし、その時期が諸般の事情で速まっただけに過ぎません。

こういう時にはあらためて、「サラリーマンは守られている」という感想があります。私はサラリーマンとフリーランスのメリットとデメリットを明記しつつ、どちらの人生が望ましいかについては、個人のライフスタイルによると考えています。

その一方で60歳超えたら会社も守ってくれなくなるため、個人事業主への転身を薦めているのはサラリーマンとしてのメリットが著しく失われるからです。

とはいえ、当分やりたいことがないというのであれば、私は再雇用で働くのもアリとも考えています。ただしそれも65歳までです。それを超えればいよいよ本格的に会社からの卒業が待っています。

その時に慌てふためくことのないようご自身の社会保険料所得税、住民税の計算をしっかりと事前にやっていくことが肝要です。

ちなみに60歳定年後、みな頭を抱えるのは再雇用でもフリーランスに転身した61歳時の税金と社会保険料の支払いです。

収入はがっくり落ちる反面、この支払いは60歳時の定年前の高い給料をもとに計算されますので、それなりに貯金は確保した方がいいですね。