ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

60歳から始める個人事業主~年金未加入対策

これは「60歳からはじめる個人事業主」のタイトルにそぐわないのですが、私のように50代から個人事業主をはじめた方や若きフリーランスの方へのアドバイスに近いコラムです。

実は、現役時代、建設業界の社会保険未加入問題についてコツコツとデータを調べていたときに、このままだと建設職人の生活保護者が増えてしまうという危機感を抱いたことがありました。

建設業界はご存じの方もいますが、人口構造は逆ピラミッド構造で、29歳以下の若い人は10%で、55歳以上の人は約30%で担い手の問題は大きな課題です。

現在もこの問題を追っていますが、年金をもらう年齢になってもすんなりと引退できないのは、結局のところ社会保険未加入者が多いからです。

老後破綻についてテレビで放映した際、「職人だから年金がない」と話していた姿は印象的でした。これは正確には年金に加入しなかったことであり、これからこういうケースはどんどん増えてきます。

こういっては失礼かもしれませんが、この方の年金に対する意識は低いと言わざるを得ないというのが私の感想で、そして理美容業界も同様な問題を抱え、フリーランス全体もどうなっているのかというのが今の私の関心事です。

私は年金問題は早い内に関心を寄せた方がいいという考えです。国民年金個人年金のⅡ階建てでの年金を構築した方がその人のためでしょう。

これは株や投信をやるよりもずっといい投資先です。

絶対損をしない投資先は聞かれたら、私は日本国債と答えますが、より長期的にご自身のことを考えれば、年金と答えます。

私たち夫婦は特にブランド物に関心がなく、ギャンブル嫌いでもありますが、年金問題については時々意見を交わしつつ、老後の人生設計をそれなりに考えています。

若者のフリーランスから見れば年金問題はまだ先だと思うかもしれませんが、人生は短いものであっという間にやってきます。

そして若い時代と同様に稼げるかその時になってみないと分からないものです。

日本のことわざで、「転ばぬ先の杖」というものがありますが、いざとなっても事前に準備しておけば人生に安心感が増します。

これは若者にとっては耳の痛い話かもしれません。さらにいえばサラリーマンでも同様で60歳になれば、給料は大幅に下がり、人材市場価値も下落することは事前に考えておく必要があります。

たとえば、年収250万円あたりになれば、生活レベルもコンパクト化していくことは余儀なくされますが、その時に2階建て年金があれば心に余裕も生まれます。

年金問題を若いウチから検討していけばその後の人生はずいぶん楽になることを知っておいて損はありません。