ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

60歳から始める個人事業主~もしあのままサラリーマンを続けていたら

最後の年の年収約600万円、そして手取りは480万円。中小企業部長職ですが、これが上司との関係が良好であれば、続けていたと思います。年収について受け止め方はさまざまですが、「うわっこの人の年収やすっ過ぎ」という人もいるでしょう。

仕事についてはそれほどきつくありませんでした。機関紙・広報誌・プレスリリース作成や発送業務など実務に携われて良かったですし、その仕事の延長で今の私がいるのでまあ前の会社には感謝しています。

ではなぜサラリーマンを続けなかったのですかという質問が最も多いのですが、答えは上司との関係が最悪だったからです。

上司が大変、エキセントリックで沸点も低く、なぜ怒り出すのかも分からない方でした。それも人を見て怒る方で、私のようにおとなしいオッサンはいい標的になったのでしょう。

こういう上司は一度、怒りのターゲット向けるとおさまりません。上司と部下の関係では15年間、ほかの仕事での関係を含めると25年間くらい関わってきましたが、さすがに限界ではありました。

 

この上司は社長とも友達みたいな関係でしたから、「なんとかして欲しい」と社長にお願いしてもムダだったでしょう。

ガバナンスがきく会社であれば、誰かがいさめるわけですが、ガバナンスのない会社でしたのでそこはあまり期待していませんでした。

ただ、年々パワハラがひどくなり、髪の毛のふけも収まらず、さらには睡眠障害などいろいろと身体に不具合が出てきました。

会社がブラックかホワイトかということよりも部下視点からすれば、上司から怒りのターゲットにされた時点でその人個人にとっては超絶ブラック企業になります。

これが大企業で異動の多い会社であれば数年間でやり過ごすことは可能かもしれませんが、なにしろ規模が小さく異動のない会社ですから、この上司とのつきあいはずっと続きます。中小は会社によりますがガバナンス統治は大変、難しくオーナー統治といったほうが分かりやすいかも知れません。

会社を辞めるときにはほとんど限界に近く、心身も病んでいましたので出社できず、サラリーマンとしては使い物にならないところまで追い詰めてられていました。

最後は事実上のバックレですが、私はバックレが場合によっては悪いことだと思っておりません。自己防衛としてのバックレは正社員であっても当然の権利であります。

しかし、今日あるのは妻の支えであり、妻が私の仕事に理解を示してくれたことが大きく、立ち直ることができました。