ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

フリーライターって食べていけるんですか?

フリーライターって食べていけるんですか?」という質問は実に多いです。

サラリーマン、個人事業主さまざまな方からこの質問に答えてきました。

中には勘違いされる方もおり、私が名刺を提出すると、「悪い政治家や官僚を追求する仕事ですか」と聞かれますが、私は「それはジャーナリストでちょっと違いますね」と答えることにしています。

ちなみに、先日、とある編集者と一緒に仕事をし、ライター業界についてうかがったのですが、抱えているライターは30代と予想外に若かった印象がありました。

ライターも単独で食べていくのは難しいようで私もそうなのですが妻との二馬力です。

あとは借金がないことも大きいです。

家のリノベーションを済まし、子宝には恵まれない人生でした。これが子の成長でもあれば、子どものためにサラリーマンを続けていたかも知れません。何しろ学費がかかりますので学費のために働いていたでしょう。

以前の同僚は、「子どもが大学行きたいと言えば国公立大、それ以外は無理」「うちはカネがないので、できれば子どもは高校卒から市役所勤務になればありがたい」と言っていましたが今はどの家庭もシビアです。私は私立高校から私大文系でしたので親には結構迷惑をかけたかも知れません。しかし、当時は学費は安かったのです。

聞くところによると、私の卒業までのルートで今の学費に換算するとおおよそ2000万円、もし公立文系大卒でも1,000万円はかかる時代です。

医学や理系はもっとかかります。そうなると仕事を辞めるどころか副業しなければ子どもの学費は無理です。子どもは欲しかったのは事実ですが、こればかりは授かり物ですのでどうにもなりませんで、いろいろと葛藤もありました。

子どもを諦めた後、私たち夫婦は2人で楽しく生きていこうと方向をチェンジし、漠然とジョブチェンジの道を模索していました。

ジョブチェンジ後の私と妻との収入を合わせれば、そうそう食うに困らないレベルで世帯収入を考えると悪くありません。それと大きいのは旅行に行くにしても、繁忙期を外せるので安く行けます。

妻が気が向いて旅行に行こうと言えば、スケジュールを調整して行くことが可能です。サラリーマン時代は忙しくなかなか旅行に行けなかったのですが、今はそういうこともありません。

私が1人で生活し、ライターの仕事をすれば食べていくことはなかなか難しいのですが、夫婦ふたりで力を合わせれば困らないというのが実情です。

収入が減るとともに生活をコンパクトにしていますが、50歳を過ぎて支出を下げることによって食べていくことは可能です。

これもいつか書こうと考えていますがサラリーマンの労力を100とすれば、同じ時間働いたとしても個人事業主は60です。この差は大きく、父がなぜ個人事業を80歳まで続けられたか今ならよく理解できます。

細いながらも長く働いた人生でしたが、やはりサラリーマンはどこかで金属疲労を起こすのでしょう。

そしてライターとして食べていくためには一定の専門分野が必要で他のライターとの差別化も必要です。私の場合は、建設業なのですが、食べていけるライターも同様と想像しています。