ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

広報という仕事~日大広報の問題点

今、日大アメフト部の問題が世間を騒がしていますが、私も内田前監督や井上前コーチに対する憤りはあります。

特に若い選手の将来の芽を潰すことをしながらも責任感がまったく感じていないことについて腹立たしく思います。

これについてはみなさんが多くのことを書かれているので割愛しますが、今回の日大の司会であり、広報の仕事の仕方についていろいろと問題点が多かったのでそれについて指摘したいと思います。

私も広報の仕事は15年ほど経験し、現在も広報とはおつきあいがありますのでその視点から申しますが、広報はまず「黒子に徹するべき」というのが私の信念です。

会社には社長なり、カリスマ的な人物がおりますが、その人物を輝かせることが役割の一つです。自分が出しゃばるべきではありません。

ただ、中には、代表と近い関係にあることから、自分も偉いと勘違いする人もおります。そうした広報は自分がしゃしゃり出てしまうのです。

そしてもう一つは、「腰の低さ」も大事であり、やはりいい記事を書いてもらうためには、記者やライターに対しては低姿勢になることも大きな役割です。

これは別に卑屈になれと言うことではありません。いい仕事をお互いにこなすために、お互いをリスペクトする精神が必要なのです。

ただ、今回の広報は記者上がりだったので、「オレが出張れば、若い記者なんかすぐ黙る」と思い違いをしたのでしょう。ただでさえ、日大アメフト問題で炎上している中で、広報がさらに炎上させてどうするのかと記者会見を見て感じていたことです。

写真を見ると司会者の年齢的には70近く。退官する頃です。しかし、記者会見であまりにも司会の進行が酷すぎたため、「日大ブランドは落ちますよ」と迫った際、司会者が「落ちません」と答えたのは司会者としての役割を逸脱しています。

そもそもこの会見は最初から炎上するという案件でしたので、司会者は淡々と自らの職務をこなし、低姿勢であるべきでした。

ただ記者にも問題があり、同じ質問を繰り返し続けることについて私もいらだちがありました。とはいえ司会者がそのいらだちを前面に出せば、記者から反感を買い、翌日のワイドショーや新聞などでは司会者についても酷いという意見が多数寄せられたのは自業自得です。

これは日大という日本一のマンモス校であり、少々のことでは揺らがないというおごりがあるのです。そのおごりがあの記者会見という結果だったと私は考えています。