ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

60歳以降はワンストップ人材になりましょう

アニメを見ていると、「なんでも言うこと聞きますから」と主人公がお願いするシーンがあります。

相手がそれに対して、「え、今なんでも言ったよね?」と返すことがテンプレですが、この人に相談すれば、なんでも対応できるという人材を私はワンストップ人材と呼んでいます。

そして60歳になりますと立場がガラリ変わりますので、これまで管理していた人も、今度は実務に精通したワンストップ人材になる必要が高まります。

前項では「丸投げ管理職の老後は悲惨」と書きましたが、生き残るためには実務に精通することが重要です。よくある管理職のタイプで、「この仕事は全部オレがやった」という人がいますが、よく聞いて見ると開発は別な方、宣伝も別な方、結局何をしていたかというと進行管理だけで、実務にまったく携わっていない管理職が多いのです。

進行管理や統括の立場自体悪くありません。むしろ非常に大変です。ただし、統括で一切丸投げで、失敗すれば、誰かを生け贄にし、「オレは悪くない」と開き直る方もいるのです。

パーツごとで悪い点を指摘し、下から上がってきた案について、正確に改善させ、気持ちよく働けるチームをつくる統括は相当有能な方でしょう。

これが本来の統括や進行管理のありようです。

しかし、たちの悪い統括は、「任せる」と言ったきりで実務をまったく理解せず、そもそもどこがダメなのか分からないので、失敗したら、「誰かのせい」で成功したら、「オレの手柄」というのではこれから先困ることになります。

ワンストップ人材ってよくイメージがつかないと言われます。なのでより具体的な事例が上げます。

ここにある製品があり、それを客先から改良して欲しいというオーダーがありますが、社内では解決できない問題があると、それをイチから、すべて改良開発し、客先までのプレゼンまでを行なうような人材です。一部社内でお手伝いがあったとしても、すべてほぼ1人でやりこなす人材です。

よく言われる「即戦力」が欲しいというのは会社の論理ですが、今はそんな悠長なことを言うことができず、「超・即戦力」を求めており、シニアに対する要望はそんなところではないでしょうか。

私の場合は、前回執筆したように11Pの空白ページがあるので企画、取材の交渉・執筆まで全部任せるというものですが、この原稿は建設業界や不動産業界の専門知識がないと執筆するのが難しく、記事にも正確さが求められるため、大変です。

しかも会社としても、お手伝い人を派遣する余裕がありません。

そういうことなのでサラリーマン時代に実務をつちかって、それを個人事業主として活用できる道もありますので、実務は非常に大切だと考えています。