ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

私は花咲かじいさんになりたいのです

正社員を辞めてフリーランスになった今、なぜ、会社を辞めたのかと聞かれることもあります。

私は正社員は安定しており、会社によって福利厚生もしっかりしているので、辞めるとなると、家族の了解がなければ難しいと説明し、フリーランスがバラ色の人生であるとは申しません。

私は年齢が年齢ですので正社員として雇用する会社があるとは思えませんが、若いフリーランスや派遣を行なっている人は、好きでやっているのだと推察しています。

そういう方には時として応援する気持ちで、編集者を介して、若いライター向けの企画を提案します。

編集者は若者を育てるために、企画を考えて欲しいと言われ、それにこたえる気持ちで、若者向けの企画を渡します。

経験を積ませ、若きライターがつぼみの段階であるかも知れません。その時、少し手助けすることで、花が咲くようになって欲しいのです。

 

子どもの時、花咲かじいさんが、「枯れ木に花を咲かせましょう」と木に登り、灰をまいて、花を咲かせた昔話がとても好きでした。 

先日、若き広報部員と会いましたが、自社について熱を込めた説明に対して、心を打たれることもありました。

咲かない花でも咲かせたい、咲くべき花はもっと早く咲かせたいという気持ちがどこかにあります。

ミドル世代の役割は、「オレがオレが」と前に出るのではなく、若い人の花を咲かせるお手伝いをすることにあります。

ただ、同じミドル世代にはこの考えに賛同してくれる方が少ないのは残念なことではありますが。

私が昔の会社にフリーランスとして戻り、お仕事のサポートをすることはもちろんですが、もう1つのミッションは若い方へ仕事のノウハウを丁寧に伝えることにあります。

今はどこの会社もそうですが、仕事の伝承が中々うまく行っていません。教育や研修システムが機能していないからです。

仕事が忙しくて教える暇が無いことは理解はしています。

私と一緒に仕事をすることで、ノウハウを吸収し、仕事のやりがいにもつながって欲しいのです。

とはいえ、私たちミドルのフリーランスは若者に対して上から目線で伝承するのではなくあくまで対等であり、自然体の気持ちが大切です。

私が現役時代に一番嫌いだった指導は「見て覚えろ」ということでした。

これほど理不尽な指導はなく、結局、上司は指導する方法が分からなかったと回想しています。

ノウハウをどう伝えるかは今後の課題ですが、若者に対しては、大輪の花を咲かせる実力を身につけて欲しいと願っています。