ライター 長井の気ままな生活

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佐川宣寿前国税庁長官に思うこと。。。人間は出世欲を捨てた方が幸福になれる

headlines.yahoo.co.jp

佐川宣寿国税庁長官東京大学出身とは言え、本流の法学部ではなく経済学部でした。ある程度、出世を目指すと政治家のコネも必要で、強引な手法を見ていますと、出世欲はあったのでしょう。

経済学部卒で、こちらも本流ではありませんが理財局長まで出世すれば悪くないです。そこで満足すれば良かったのでしょうが、特定政治家に忖度し、ムリにムリを重ねた結果、国税庁長官まで上り詰めましたが、森友学園改ざん問題が明るみに出て、退任することを余儀なくされました。

私が申し上げたいことは政治的なことではありません。この佐川前長官のことを鑑み、サラリーマンがどのように生きるべきかを考えてみたいと思います。

サラリーマンであれば程度の問題があるにせよ、法に触れる作業があるかも知れません。

「ここで上層部に恩を売っておけば将来は役員になる芽があるかも知れない」

「この上司に頼まれれば断れないがついていけば出世できるかも知れない」

などなどさまざまな思惑で、法に触れる行為に手を染めることがあるかも知れません。あるいは、上司から、「悪いようにしない」とささやかれることもあるでしょう。

実際、私が長く勤務した建設業界では逮捕された後、当時はゼネコンも余裕があったのでしょうが、関連の建材会社などの部長や役員に押し込め、余生を全うした人もいます。

ただし、それは20年や30年前でしたから許されたことで、コンプライアンスが厳しくなっている今、こんなことをすればマスコミの格好の餌食になりますので、逮捕された後は、冷たくあしらわれ、なんの補償や退職金もなく、会社から追い出されるだけです。

実際、そういう方を見てきました。会社は平気でトカゲのしっぽ切りをするものだなと冷ややかに見てきました。

今回の佐川前長官もゼネコン談合事件も同様ですが、人間はバカにならなければならない、つまり出世欲を捨てることが大事だというのが私の結論です。

政治家の一部からは、記事にあるように佐川前長官にすべてかぶってもらうしかないという意見も出でいます。

もし、佐川前長官が、忖度せずに淡々と仕事をこなしていれば、問題にはならなかったでしょう。理財局長で出世は打ち止めだったかも知れません。実際、官僚人生は大変なので、頑張ったご褒美に天下りライフをみなさん楽しみにしています。

適度な天下りポストを与えられ、どこかの団体の非常勤理事長に就任すれば、奥様とともに世界旅行を悠々と楽しんでいた別の世界もあったはずです。

その方が佐川夫妻の幸福度は今よりもはるかに高かったでしょう。失礼な言い方をすれば、人生これからという時にマスコミを追われ、まるで犯罪者のようにこそこそと隠れ、スーパーの買い物時に奥様とのツーショットの写真まで撮られることは本人にとっては大変不本意だったはずです。

私個人も、前職を退任し、悠々としてライターの仕事をしています。確かに年収は大幅に減りましたが食うには困らず、時間があるときに妻と温泉旅行を楽しんでいる今、私はかなり幸せな生活を送っています。

私がいいたいことは、自戒をこめつつも「人こそ人の鏡なり」です。

佐川前長官の生き方を鏡とし、自身の生き方をあらためて再考して欲しいと願っています。