ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

定年後の賢い生き方

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私は、50を超えてシニアの声が聞こえています。それなりにキャリアを積んできましたが、今の取材相手、編集者、広報担当者はいずれも20代~30代です。

早期リタイヤした私がライターとして人生の再出発が可能になった点について、少しヒントを申し上げます。

前職はそれなりに輝かしい経歴をもったとしても定年後はただの人になります。この現実を受け入れて欲しいです。以前の何々会社取締役営業部長の肩書きは通用いたしません。

厳しいことを申し上げますが、いろいろな方が頭を下げていたのは、あなた自身ではなく、肩書きに下げていたのです。

プライドは大切ですが、若き現役でご活躍なさっている方々に敬意を払うことがとても大切です。

「オレがオレが」「オレがイチバン」という姿勢では定年後の人生はおぼつきません。

「私ごときがお役に立てれば」というのは私がよくいう言葉ですが、確かに20代~30代の現役社員にこのような発言をするのは人によっては屈辱的に映るかも知れません。

実はこの話を元上司にしましたら、

「オレにはそんな振る舞いはできない」と言われました。

今の立ち位置は、編集者の指示があれば、当然書き直しますし、また、広報から要望があれば100%とはいいませんが可能な限り、編集者に正確に伝達し、「よろしくお願いします」と伝えます。当然、逆もあります。編集者が関心を寄せることであれば、広報にここも追加で伺いたいという話もします。

編集者と広報が直接、やりとりすることがwebニュースではありませんので、その橋渡しすることも大切な役割でライターは書くだけではなく、調整能力も必要です。

キャリアやスキルは大切です。しかし、それよりも大切なのは調整能力とそれを可能にする人柄です。

「あの人は老害だよね。近寄らない方がいいな」。。。こう言われないようにどう振る舞うかは、相手の話をよく聞き、分からないところは、「もう少しここを掘り下げてお話しをお願いします」と相手から情報を引き出すため、耳を傾けることが大切です。

説教なんかはとんでもないことです。かつての栄光を忘れず、現役社員を説教する方はなかにはいるから知れませんが、それは相当な心得違いです。

それは老害の始まりです。もはや立場が違うのです。

シニアがどうすれば現役の方にどうすれば役に立つかという視点に立って、助言や提案を行なうべきことで評判の悪いシニアには共通点があり、自分の栄光の話をし、プライドが高すぎる方です。

私が現在、ライターとして残ったのは確かにスキルもそのうちの一つかも知れませんが、腰の低さと調整能力が高いことであると思っています。

「よくあそこの取材が取れますねー」

と編集者から感謝されることもありますが、それは私個人の交渉能力によります。もし、高圧的に広報に対して接すれば、面倒くさいライターと思われるのがオチです。

いろいろありますが、シニアは老害と言われないような振る舞いが大切です。