ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

中国企業の日本技術者引き抜き加速について

www.excite.co.jp

中国企業が日本技術者を次々と引き抜いているとのことです。

これについては愛国的ではない、数年で捨てられるなどいろいろな意見がありますが、私は結構なことだと思います。

今は別に日本企業は終身雇用でもなく、それほど技術者を厚遇する環境でないなかで、かなりの大金を提示し、引き抜かれていくということは事務系の私には縁の無い話ですが、うらやましく思います。

日本企業の悪いところは規模の大小にかかわらず社内政治で疲労してしまうことが多く、根っからの技術屋にとってはいい環境ではありません。

もちろん会社により、技術者の楽園のような企業もあるでしょうが、官僚的で息苦しさを感じる企業の方が多いでしょう。

技術者が、「オレは技術開発をしたいんだ」という夢を叶える場所は別に日本でなくともいいわけで、アメリカ、中国、韓国、欧州どこでもいいのです。

それに今の中国はかつての世界の工場という概念で見ればそれは時代遅れでイノベーションの場で技術者からすれば、腕が震える場所です。

これまでの中国は粗悪なモノマネ製作でしたが、今後は「創新時代」に突入し、中国発のイノベーションは次々と誕生するでしょう。

日本が国内で社内政治をやっている間、中国は規制緩和し、イノベーションに邁進し、そのための技術者を世界中からかき集めているのです。

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しかし、日本に油断がなかったかと言えばそうではなく、「中国のバブルが崩壊する」や「中国崩壊論」がよく売れていましたが、現実は中国は順調に技術革新を進めていたと言うことです。

今の中国も問題が多い社会ではありますが、日本もまた、「中国崩壊論」に惑わされ、中国の現実を理解していなかったというのが本当のところではないでしょうか。

技術にカネを惜しまない中国と社内政治で疲労する日本で、技術者にとってどちらが環境が良いか分かる話でして、技術者が日本から中国へと鞍替えするというのはよく理解できます。

日本では引き抜かれた人を責める傾向にありますが、技術者は技術一本で食べて行っているので、どこに行こうが自由だと考えています。むしろ、引き抜きの話があって一人前です。

引き抜きの話でもないと、技術者に夢はないですからね。