ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

社長という病

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私もいくつかの中小・零細企業の社長にに仕えましたが、例外なく、社長は都合の良いことしか信じなくなるという話には同感です。

ネガティブで否定的な情報を伝えると不機嫌になり、世論はこのようなことですというとあまり信じず、むしろ都合の良い話を伝える人を重宝するという傾向にあることは間違いありません。

ですから従業員が必然的に茶坊主になるというのは必然です。これは茶坊主を否定しているのではなく、茶坊主にならないと生き残れないため、そのように振る舞うのは致し方ないのです。

といいますのは、社長の本音をいくつか聞いたことがありますが、社長はものすごく孤独を感じるというのです。

私はこの孤独についてはよく分かりませんが、私が仕えた社長は例外なく仕事が出来る人でしたが、同時にかなり派手好きでもありました。

たとえば日本に数台しかないスポーツカーを乗り回したり、万事派手好みです。このスポーツカーを売れば相当従業員に還元できるのになと思うこともありましたが、お金持ちでありつつ、恩賞という段階になりますとケチでした。

口ではいろいろ言いつつも、従業員を最後まで信用していないのでしょう。家族経営というのはおおよそ信頼できるのは家族だけと言うことになり、従業員は悪く言えば使用人扱いから逃れることは出来ません。

ある業績の良い会社では、従業員が稼いでも稼いでも、やはりいつか業績が悪くなると言う極度な不安に陥るようで、カネはなるべく従業員に渡したくないという確固たる信念のようなものがありました。

その割りには、社長は平日から仕事の友達と会社の経費でゴルフ三昧でしたが、漠然とした不安はいつもつきまとうのかも知れません。

私は個人事業主ですので社長とはいえませんが、実はオーナー企業の社長は気の毒に感じることはあります。オーナー企業は借金も当然するのですが、その借金も個人補償を求められるため、事業が上手くいかなくなったとき、個人の財産もすべて失うからです。

カネに対して貪欲なのはこんな不安があるからだと言えます。

事業が上手くいっている時は豪遊するのは、不安を隠すためとも言えます。

そんなかんやで社長は決して楽ではありません。社長は万事派手になるのは、事業が失敗する可能性があるという不安を払拭するためなのでしょう。

「心の闇」を抱える社長は多く存在します。

私には社長は無理ですね。