ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

映画「嘘八百」や骨董の真贋について

 

妻が、「たまには気晴らしにでかけよう」と言いました。

私も、「忙しいのだけれど」と最初は断ったのですが、妻が「この映画をどうしてもみたい」と言ったので、映画『嘘八百』を見ました。

妻は期待したようですがそんな面白いものではなかったです。実際、テレビで1回見るだけで十分だなと言うのは私と妻の感想でした。

古美術品を商う則夫 ( 中井貴一)は、野田佐輔 ( 佐々木蔵之介)から千利休ゆかりの茶碗を購入するが、この茶碗は、野田がつくった贋作だった。てんやわんやの末、野田の腕を見込んだ則夫と野田がタッグを組むことになる。

wikipediaより

これに付け加えますと、野田が千利休最後につくったとされる茶碗を贋作し、骨董屋や偉い先生を騙して大金をまきあげるとの話です。

偉い先生であっても、こんなに簡単に騙されるものかなと映画の出来具合についていろいろと思うことがありました。

そういえばテレビ東京で放映中の『開運!なんでも鑑定団』で、鑑定士の眼力で、真贋がわかるものなのかとかねてより疑っていました。

実際、科学鑑定を経なければ真贋を見分けるのは無理ではないかなと想像していました。そんなことをぼんやりとして思ったときにこんなニュースが流れてきました。

news.livedoor.com

人間のやることですから鑑定ミスはありましょうが、私だったら真贋に自信を持てません。骨董屋の世界は、魑魅魍魎で、古い茶碗を500円で値付けしても誰もみませんが、それを100万円に値付けすると、これぞ芸術と考える世界のようです。

こういう茶碗は、来歴が大事で何をもっているかよりも誰がもっていたかの方を考えた方が早いのでしょう。

たとえば織田氏は江戸時代も1万石クラスの大名として存続していますが、織田氏の子孫の家から、こういう茶碗が出たとなれば、結構真剣に真贋を見極めようとするでしょう。織田信長も山ほど名物も集めましたので一つか二つ残っていても不思議ではありません。まあ、本能寺と安土城か燃えたのでほとんど残っていないのでしょうけれど。

この茶碗はラーメン屋の店主の祖父が大工で三好長慶の子孫から譲ってもらったという話です。三好長慶戦国大名で一時京都を支配していたので茶器を保有しても不思議ではありませんが、この店主の話を裏付けるモノがない以上、なんとも言えないです。

映画の話に戻りますが、興味深かったのは骨董屋を演じた中井さんの演技で、子どもが登場し、自分がもし子どもがいたらこんな大きくなっていたのかなと感慨深いものがありました。

自分は中井さんとあまり年が変わりません。もちろん中井さんのようにこんなにかっこよくありません。ですから、自分がこの年のくらいの娘がいてもなんの不思議もありません。

こんな娘がいたら手に負えないし、扱いきれないというのがホンネでした。そして自分もいい加減年を取ったモノだなと中井さんの演技を見つつ、そう思いました。

私も50を過ぎて結構いい加減に生きていますが、夫婦ともどもチンタラと生活しています。