ライター 長井の気ままな生活

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会社の崩壊 「はれのひ」振り袖業者行方不明

www.huffingtonpost.jp

上記のニュースについては、昨日の夜からTwitterで報じられ、明日は大変なことになるなとうすうす感ずいていた方も多かったと思います。

そういう意味ではTwitter発のニュースでした。

このトラブルに巻き込まれた新成人に対しては助け船を出す業者や福岡店では店長の独断で店をオープンし、ボランティアのようなカタチで働く方も見られ、日本もまだまだ捨てたモノでもないなと感じました。

この事案について詐欺かどうかを立件できるかはわかりませんが、こうしたビジネスは、前受金ビジネスと呼ばれています。

てるみくらぶは旅行業界でしたが、予約金を払い、旅行や振り袖のレンタルを行なう前受金ビジネスは多岐にわたります。ただし、前受金ビジネスが悪いわけではなく、商売上の慣習として成り立っています。

ただ、会社がいよいよダメになるときは、お客からもらった前受金がそのまま金融機関への借金の支払いに回ることが多く、資金繰りに使われ、崩壊するときは、一切責任感がなく、てるみくらぶやはれのひのような事案になります。

私は会社の引き際については、美しくあって欲しいと願っています。借金も身ぎれいにして精算する手法ですと、倒産と言うよりも「休廃業」になりますが、ビジネスモデルが崩壊しているときには、「休廃業」の道を選択して欲しいです。

ところが経営者は多かれ少なかれ、倒産取材を重ねて感じることは、「まだまだイケル」と思うらしいのです。私には信じられないのですが、私は、「ビジネスモデルが崩壊したのですが、これ以上業務を続けても傷口が広くなるだけです」と助言しても、最後まで金融機関と協議してあがき続ける方を見たことがあります。

今回のような夜逃げ同然の倒産は悪質性も高いのですが、巻き込まれた方はたまったものではありません。

最後はお金を集めるだけ集めて、逃亡したのでしょう。

会社が倒産するときはあっけないものです。