ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

作家で専業の人はどれだけいるのかな

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紙の本が売れない時代といわれて久しいです。マンガも本も売れません。私は本の置き場がないので基本、本は電子書籍で購入しています。

この記事では紙媒体は売れませんが、電子書籍では好調が続いていることがポイントです。

そんな私も最近、戦国時代の仮想戦記ものにはまってKindle無料本で読んでいます。

たとえば関ヶ原で西軍が勝つとか、そんなものです。私は昔から西軍びいきでしたのであったかも知れない歴史本も読んでいるところです。

関ヶ原の戦いで東軍が敗れ、豊臣の天下になるとかそんな娯楽本です。

私みたいに本好きの人間も電子書籍に手を出しているのですから紙媒体が確かに売れないというのは理解できます。

新聞・雑誌のたぐいは図書館で見ていますから、これも売れないことも想像できます。

共産党の専従の方と雑談した時、「赤旗は図書館で読んでいます」と話したら、「買って読んでよ」と言われましたがそんなお金はありません。

また、専門新聞は部数が少ないですから、年10万円くらいはします。私は前職で専門新聞読んでいましたが、いまはとてもとても無理。

専門新聞と言っても日経がつく有力な媒体ではなく、一般の人からすれば、「そんな新聞があるんだ」と知名度が少ない一方、業界ではよく知られている専門新聞があるのです。

専門新聞が読みたくなったときは、大きな図書館に足を運びますが、専門新聞はもらったら隅から隅まで読んでいます。

公称部数では10万部とか30部とか適当な数字を話していますが、実際、読む人は相当限られています。

専門新聞で1万部もあれば業界ではがんばっている媒体でしょう。

とても私が手にできる金額ではありません。昔の知り合いが、「買って読んでよ」と言われますが、いつも答えは決まっています。「そんなことは無理」。

さて昔から専業作家は親が裕福である方が多かったのですが、今は専業で食べている方はどれだけいるでしょうか。

純文学はすでに厳しいですし、流行のライトノベル作家も仕事しながら兼業で執筆している方も多いです。

ひょっとしたらつきあいが悪く、仕事が終わるとすぐ家に帰宅する同僚やOLの中にはライトノベルや純文学作家がいても不思議ではありません。

ある歴史小説を読んでいて、「このレベルだったら専業でいけるかも」と思った作家のプロフィールを読んでいたら、本業はまったく別の個人事業主で驚きました。

いい出版社から本を出し、内容も面白いにもかかわらずこのレベルでも専業は無理かと結構、ショックでした。

多くの方がデビューする反面、人知れず消えていく作家も多いという厳しい業界ですので仕事は辞められません。

ある年の芥川賞受賞作家に、編集者は、授賞式の後、「仕事は辞めないでくださいね」とアドバイスした話もあり、作家で食べていくのは大変厳しいのでしょう。

そういえば、涼宮ハルヒシリーズを描き一世を風靡した谷川流氏も一切書かなくなりました。谷川氏の人気はいまだに衰えておりませんが、稼ぎすぎたので、アーリーリタイアしてしまったのかも知れません。

4コママンガも専業は少ないと言われており、漫画の内容を見ると派遣社員が執筆している内容のものが多く見受けられました。あるいは主婦の方かなと想像するマンガがとても多いです。

ちなみに、専業ライターも厳しいですよ。贅沢は無理ですし、なるべく無料の本を漁っていますし、どうしても読みたい本も今はKindleです。

これも妻が支えているから生活できているようなもので、ひたすら倹約の日々であるので食べていけるのです。