ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

会社のバックを手放す勇気

kuronekofilm.hatenablog.com

人には出会いと別れがあります。

会社を退職して、多くの人と別れました。会社の人とはもう会うこともないでしょう。

その反面、個人事業主として独立した今、多くの編集者に助けていただき、また取材でお世話になった方々に感謝を申し上げたい気持ちです。

さて、上記のくろねこふぃるむさんが執筆されている「スキルなし・コネなし自称フリーランスの30代で社畜から脱却できるかできないかの実験ブログ(仮)」のなかに、「手放すことの必要性」が書かれていていまして、興味深いと思いました。

実は今年1年間、まさにそれを実感した年だったからです。

ジョブチェンジしたことで手放したことが多かったのですが、一方、編集者とともに取材先を次々と開拓しました。

ここで大事なことは仕事では丁寧さが求められていました。

ちゃんとした取材をすれば次の案件でも応じていただけるケースが多かったです。

フリーにとっては大事なことは信頼と人脈です。

会社のバックがない以上、頼れるのは個人の力量です。

会社のバックを手放したことで一時的には何もなくなったのです。

前職の社長も、「会社を辞めたら誰も相手にしないぞ」と言いました。

ちなみに同ブログの文章の中にこのような言葉がありました。

「何かを手放すと、必ず新しいものが入ってくるよ」

これは不思議なことで私も同じ体験をしているのです。

これは体験してみないと分らないでしょう。

「手放すこと」の恐怖は正社員やフリーランスも同様に持っています。

正社員を辞める恐怖心は誰しもが持ちますが、新たな出会いも生まれます。

たとえば、優秀な編集な方との出会いも大きかったです。

私が執筆した原稿の多くは、かなり編集者が手を丁寧に入れています。

原稿については私と編集者と共同作業と言っても良いでしょう。

息が合う編集者とタッグを組むと原稿も栄えます。

その代わり私に要求されるのは企画力と交渉能力です。

もしライターをやりたいのであれば、この二つの能力は必須でしょう。

まず、編集者が何を求めているかを熟知し、それに見合った企画を立案し、そしてその企業に取材を申し込む。

なかにはフリーをまったく相手にしない企業・団体もありますが、丁寧な企画案を提出することでこの人はしっかりしていそうだと信頼されることが大切です。

ですから、私はサラリーマン生活がまったくムダであると思っていません。

むしろ、前職で培われた能力を最大限に活かしています。

人生時として、なんらかのことで「手放す」こともあります。

私の場合は会社のバックでしたが、それを手放したことで、自由になり、開拓精神が身についたことが大きかった1年でした。