ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

希望の党はなぜ失速したのか

biz-journal.jp

今回の総選挙はよくも悪くも希望の党が焦点だったと思う。

だったと思うという過去形にしたのはもやはそれが焦点ではないからだ。

政治ジャーナリストの山田厚俊さんに話を聞いたけれど、まったく同感だった。

ちなみに前に書いたが、ライターがジャーナリストにインタビューして、まとめることはよくある。ジャーナリストが執筆する時間がない時にはライターの出番になる。

見出し等も含めて刺激的な記事であるけれど、山田さんの見立てはおおよそ間違っていないと感じた。

やはり、「排除」とか「民進党を全員受け入れることはさらさらない」というのは将棋で言う「悪手」だった。あれから強い自民党に立ち向かうジャンヌダルクから、無知で傲慢なマリーアントワネットになったと思う。

こんなことを言うのは何だけれど、自民党と似たような保守政党は歴史的に消滅する運命になっている。

それに今の小選挙区では1対1の構図にしなければ勝てない。

それに民進党のリベラル派を排除したが、選挙に強い人もかなり含まれていた。

希望の塾の塾生も立候補したいという考えもあり、調整は難航したが、自民党が強い選挙区に飛ばされた人は気の毒。

たとえば小泉進次郎氏や小渕優子氏の選挙区では比例復活も望めない。

恐らくこの希望の党は長くはない、小選挙区で勝ち上がった人は、民進党に戻るだろうし、比例復活した人同士で新党を立ち上げ、頃合いを見て新党を消滅させて民進党に戻るだろう。

小池百合子氏の人気がなくなった今、希望の党に残る理由はどこにもない。それに先に離党した細野豪志氏や長島昭久氏に頭を下げるというのもプライドを許さない議員もいるだろう。

小池氏は進退伺いをするかさっさと希望の党の代表をおりて都政に専念するかは分らないが、いずれにしても代表の座は降りる。

できたばかりの希望の党がすでに風前の灯火というのも厳しい見方だが、政治の世界はつくづくおっかない。一寸先は闇だ。

希望の党に入党すれば勝ち組だと思う議員や候補者も多かったがあっさりとその希望が絶望に変わった。

選挙が終わったら希望の党内部で刺激的なもめ事が起きると思う。