ライター 長井の気ままな生活

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中小企業の管理職が疲労するワケ

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日本の中小企業はいろいろと問題はあるが、管理職になって管理だけすれば良いかと言えばそうではなく、管理も含めてプライヤーとしても活躍しなくてはいけない。

実は私も最後の役職は部長だったがつくづく名ばかり部長だったと思う。

ちょっとうるさい老人社員がいて、仕事にいちいち干渉してきて、人格否定も平気でするような人であった。この人は社長から可愛がられていたため、部長の上に統括を置き、その老人社員が就任した。

「もうやっていられないわ」とあきれ果てた。

これでは、やっていることは係長は変わらないのだ。

ヒラからはじめ、社内ライターとして原稿執筆をしていたが、最後までそれは変わらない。何か権限が大幅に上がったとか、飲みに行く経費がつかえるとかまったくそんなことはない。

最初から最後まで現役社内ライターだった。イメージ的には部長になると原稿は書かなくて済むような感じだが、ヒラ社員と同様、原稿書きは必死だった。

この会社では、ヒラから部長までは基本、給料は若干違っても仕事内容は変わらず、むしろ管理と会議の仕事が増えるだけ。

役員が本当の管理職だがそれは基本、天下りと社長の関係者に限られ、プロパー社員は役員になれない。

だからずっとヒラ社員をやるのと変わらない。

役員は役員室でだべっていて、書類が来ればそれをチェックする。だから昭和的な意味で言うと管理職なのだろう。仕事も楽である。

私も部長くらいになれば本当の意味での管理に専念でき、楽できるのではと考えた時期もあったが、そうはならなかった。

プロパー社員は基本、社長の使用人のままという位置は最後まで変わらない。

やってみれぱわかるがヒラでも部長でも使用人は辛い。

江戸時代には商人の世界には奉公人が頑張ればのれん分けする制度があったようだが、そのようなご褒美もない。

これは別に前の仕事が格別にブラックと言うことではなく、今の中小企業はこんなものなのかも知れない。

そして60過ぎると再雇用になるが部長職でフルタイムでこき使われる。

使用人からブラック使用人にバージョンアップするのだ。

最後の方で考えたが、中小企業で役員になれなかったら、まああまり出世思考持っても意味がないと言うことだ。ヒラでも部長でも社長の使用人であるという地位は変わらないので、ここでは書かないがいろいろと汚れ仕事もさせられる。

しかし、社長のお気に入りになったとしてもいいことがあるかといえばそれもない。もっと仕事が増えるだけである。

中小企業の中には、女子社員を除いて全員ゴルフ必須というところもあるし、給料も少ないのにゴルフ代の出費もあれば、やっていられない。

中には部長でも課長でも勘違いする人がいて雀の涙の手当で、「オレが会社を動かしているんだ」という人もいて、つくづくご苦労なことだと思った。

実際はいいように使われているだけだ。

中小企業の社員は結局、会社によって違うかも知れないが、体のいい使用人ということなのだ。