ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

韓国民団の朝鮮総連への抗議活動取材の裏側

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当日、一般紙ほか多くの媒体が韓国民団の朝鮮総連に対する抗議活動を取材していたが、ネットで見ると朝日新聞がビジネスジャーナルとほぼ同時にアップしていた。

やはり、朝日新聞のネームバリューは強いもので、同じ内容でも知名度では勝てないなと思った。

ただ、驚いたのは、朝日新聞編集委員・北野隆一氏自らが写真撮影と記事作成を行なったことで、普通であれば、記事作成者と写真撮影者は分けてやるものだが、北野編集委員がこの問題にかなり関心があるため、このような取材形態になったのだろうと想像できる。

ちなみに、内容の濃さは私が執筆した方が濃いと自負しているが、これは北野編集委員が悪いわけではなく、一般紙とwebニュースの違いである。

一般紙は事実を淡々と書いて字数にも限りがある。一般紙は紙媒体であるため、書きたいことが多くても限界があるのは仕方がないのだ。

その点、webニュースは字数制限はあってないようなものだから、かなりの分量が要求される。しかも当日入稿だ。どちらがしんどいかといえばwebニュースライターだと思う。

広報の立場からすると、「朝日新聞」に載ったということになれば、率直に言えば大きな点数である。私も広報であれば同じことを思うし、ほかの一般紙もおいおい掲載していくだろうが、やはりwebニュースよりも一般紙に掲載した方が嬉しいのは確かだ。

このあたりは一般紙とwebニュースの力関係の違いである。

ちなみに、取材当日は、朝鮮総連本部前だが、警備の関係で写真撮影などの場所も決められている。警察がここから写真撮影してくれと指示し、その枠から離れることはできない。

ちなみに朝鮮総連前の道路は警備が厳しく通過するにも許可が要る。なのでビジネスジャーナルで本日の抗議について取材に来たと率直に話したがこんなに警備がものものしいとは想像していなかった。

警察も色々と問題を起こされても困るという判断が働いているのだろう。こういう時はおとなしく警察の指示に従った方がいいと思う。

警察だって人間だ。

このロープの中で民団新聞の方がいたため、名刺交換をしたがちょっとした雑談もしてその中でヒントを得て記事にした部分もある。

抗議が終わった後、当然コメントを取らなくてはならないため、前に取材した方のコメントを求めたりするが、相手も忙しいため、この時間帯は大変だ。

抗議文を読み上げているときはひたすら写真撮影に専念するのだが、終わったらコメントを取るため歩きながら話しかける。相手も忙しいので効率よく短時間で質問する。

この時は必死。なんとか読者が興味を持ってくれるコメントを取るため、駆け足で目的の人に近寄って話しかける。

はっきりいうとこの短い時間帯が勝負だ。コメントが採れなかったらなんのために取材に来たのかが分らなくなる。

独自取材でのインタビューは双方ともまったり取材することが可能だが、このような抗議活動でまったり取材することは無理であり、勢いこちらも若干早口になるし、先方も早口になる。

取材が終わったあと、ホッとするまもなく、今度は入稿作業だ。日刊紙もweb系ニュースも即日入稿は当然なのだが分量が全然違う。

なので本当に駆け足で記事を書く。50過ぎたおっさんライターが即日入稿するのもしんどいがまあまだ頑張れるようだ。

若い記者・ライターは即日入稿できる体力も筆力もあるが、おっさんにはしんどい。

しかも書く記事が貯まっていて、これから記事を書くが、少々頭が痛い。取材した後には、「みんないつ載りますか」と聞いてくるし、書かなければいけない記事が山ほどあり、大変なのだ。

なので少しブログを書いて現実逃避をしているのだが、そうもいかなくなっている。