ライター 長井の気ままな生活

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自動車整備士がいなくなる。奴隷のような待遇でパワハラも多発

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これまで建設業界の人材枯渇は話題にしてきたが、自動車整備業界も内実は大変らしい。なんとなく、建設業界の高齢化に伴う人材枯渇よりマシだと思っていたが、ねとらぼが取材した現役自動車整備士の話を聞くとこのままでは整備する人がいなくなることが現実味を帯びてきている。

いわゆるブラックな業界は一定数あり、建設、IT、トラック物流、タクシーは給料が安く、怒鳴って言うことを聞かせるいわゆるパワハラ系業界も多いのも現実。

 

さらには、社会保険も加入していない業者も多く、先行きがないと若者から思われても仕方がないかも知れない。

 

本来、業界で処遇改善の底上げをすべきなのだが、そういう努力を長年怠ってきた。記事を見ると自動車整備業界も同じ構図なのだろう。

 

ただ、自業自得と言うのは簡単だが、自動車を整備する人がいなくなれ事故も多発し、結果的に我々に跳ね返ってくる。

 

整理すると給料が安い、残業が多い、パワハラが多いというのであれば中々若者にとって選ばれにくい職種だと思う。

 

今は確かに現役の自動車整備士がいるからしばらくの間はなんとかなる。しかし、自動車整備士が不足する時代は遠からずやってくる。今から対策を打つべきだ。

 

どのような業界にも言えることだが、これからは若者から愛される業界でなければ未来はない。別の言い方をすれば、若者から選択される業界に再生する必要がある。

 

高齢者や中年の自動車整備士が、若者の自動車整備士に怒鳴り散らし、パワハラを続ければ、その若者は、「ここの業界はブラックだ。次行こう」と言われるだろう。

 

そして実際、次もある。今度は、高齢者や中年の自動車整備士は、「近頃の若い者は根性がない」というのであれば自分で自分の首を絞めているのと同じだ。

 

氷河期時代やリーマン・ショックの時代であれば代わりはいくらでもいただろう。今はそういう時代でないことをしっかりと認識すべきだ。

 

若者に率先して技術や技能を丁寧に伝承し、一人前になったら自分のポストを委譲し、あとは、後見人として、その若者を守る体制にしていくべきだ。

 

ところが現実は自分の居場所を守ることに必死になり、パワハラを繰り返す高齢者や中年が多いのも事実だ。

 

この体制を替えなければ、どのような業界であれ、未来など存在しない。