ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

ライターにとって感謝すべき編集者

ライターは、同じような力量で記事を執筆するというのは、実は難しい。取材対象者によって、記事の濃淡はどうしてもででくる。

中には、1回でおさまるのかなと思う長文の記事もある。ある団体を取材して、その内容がどれも面白いとなると、削ることは難しい。そうなってくると編集者に対しては、そのできあがった長文の記事を提出することになる。

ライターにとっては乾坤一徹の記事である。心の中では、「どの話もいいネタなので削ることはできないけれど、編集者はどう考えるかな」と思いつつ、編集者から原稿がバックされることをひたすら、待つ。

そんなある日、編集者から原稿がバックされたのだが、その記事は、編集者も「面白い」と言ってくれて、上下2回分の記事にしてくれた。

こういう配慮をしてくれる編集者は正直言うとライターは感謝すべきだろう。しかも、執筆料を2回分にしてくれたことがあった。

「ありがたい」と内心思い、今後、ちょっと難しい企画でも応えなければいけないなとも思う。

ライター側からすると、力を入れた記事に関しては愛情もあり、なんとか掲載してもらいたいという思いもあるが、執筆料を2倍にしてくれたことはなによりもそのライティングに対する評価を得られていると言うことで、お金もそうだが、自分の承認欲求が満たされると言うことだ。

ただし、こうした記事は毎回は書けない。やはり、面白いという取材対象者は毎回会えるわけでもないし、中には電話取材もあるが、電話取材であるとやはり、記事が薄くなる。以前、対馬市役所に電話取材したことがあるが、対馬市役所に直接行くのと電話取材では全然違うと思う。電話取材で、インタビュー記事を執筆するノウハウは別の項目で執筆するが、直接会って、懐の深い人と会うと、インタビューにも力が入るというのも事実。

そういう記事にはライターも愛情がわき、何とか全文掲載してもらいたいし、執筆料も上乗せしてもらいたいというのも実は本音だ。

そういう本音に応えてくれた編集者に対しては、ライター側としては格段に配慮をし、ライティングを行なうべきだと思う。