ライター 長井の気ままな生活

気ままなライター生活を綴ります

春の怪談 消えるライター

編集プロダクションから聞いた話で、ライターが突然、消息不明になる話や連絡が付かなくなるので困ったことがあったという話は以前書いた。

では何故、ライターが何故消えるのか、そして消えたライターはどこにいるのかも聞いた範囲で書いてみよう。

いろんな理由があるけれど、ぶっちゃけ言うとライターでは食べていけないことが分かったから、見切りをつけたケースが多いのだろうと言われている。

ライターで食べていくのは大変で、相当な得意分野と能力に長けていないと厳しい。だから、ライターを副業にして、本業は別な仕事を持っている人が多い。

よく比較されるのは小説家で、専業小説家で食べていける人は100人もいないのではと言われるがライターも似たり寄ったりで、別の収入源がある人も多い。

また、ちょっと似ているのが知り合いの本屋さんがいるが、親から莫大な不動産を相続し、マンションを持っていて、本業の収入源はそれなのだが、古本屋もやって大学の先生と仲良くなるのが趣味な人もいる。

食っていけなくなって見切りをつけたら、さっさと別の仕事を探すライターも多い。ある編集プロダクションがライターに仕事を依頼しようとしたら、「今は別の仕事をやっているんでライター業から足を洗っています」とのべもなく断られた話もあった。

もう1つはライターは自由人なのである。ライターをやっていて、「ちょっと違うな」と思ったら別の仕事を探す人も多い。次の仕事はラーメン屋の店主かも知れない。

さらに自由人というのがクセもので、そのライターにとってのマイブームが音楽であるときは、必死に音楽についてライティングする。ところが面白いモノが見つかると、別のテーマを書くようになる。音楽のマイブームが終わったのである。その人をあてにしていた編集プロダクションはさぞや困ったことだろう。

だから毎年、浮かんでは消え浮かんで消えるのがライター稼業なのである。大変なのは編集サイドかも知れない。

編集プロダクションと人と出版社の人に営業に行った際、「弊社は優秀なライター150人抱えています」と言いつつも、それは登録者の話で、実際何人稼働しているか分からないというのが実情のよう。

頼もうと思っていた人が突然、消えるか、元気な声でライター辞めたんですいませんねと言われたら、たまらない。

編集サイドとしてはなんとしても稼働できるライターを豊富に抱えることが勝負になる。抱えれば抱えるほどいいと思っている。そしてどんどん記事を書かせて稼働率を高めることがカギになるだろう。